山口さんぽメルマガ第206号【11月は過労死等防止啓発月間】

投稿者: | 2025-11-06

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第206号:2025年11月5日 発行
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INDEX
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■1 情報提供 ★新掲載
■2 防府地区で研修開催します
■3 令和7年度(下期)研修・セミナー・Web研修募集
■4 山口産業保健総合支援センター事業のお知らせ
■5 情報提供 ★年間掲載
■6 副所長コラム 連載

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■1 情報提供 【厚生労働省情報他】★新掲載
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1.11月は「過労死等防止啓発月間」です
  〜過労死等防止対策推進シンポジウムや過重労働解消キャンペーンなどを実施〜
  https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64204.html
  山口会場
  https://www.mhlw.go.jp/karoshi-symposium/page_yamaguchi.html

2.「電離放射線障害の業務上外に関する検討会」の検討結果及び労災認定した事案公表
  https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64727.html

3.「令和7年版 過労死等防止対策白書」を公表します
  〜近年の過労死等労災請求件数等の傾向分析、重点業種等に係る労災認定状況、外食
  産業の働き方の実態等について調査分析〜
  https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65250.html

4.無料の電話相談「過重労働解消相談ダイヤル」等を実施します
  〜11月1日(土)、労働基準監督官が電話相談に対応〜
  https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65207.html

5.産業医学振興財団ウェブサイトより
  令和8年度 産業医学調査研究助成事業 産業医等が行う調査研究に対する助成
  https://www.zsisz.or.jp/investigation/r8.html

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■2 評判の良かった研修を、防府地区で開催します。
 〜メンタルヘルスを正しく理解し、仕事や生活に活用出来ます〜
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 テーマ:「部下を持つ人のための、メンタルヘルスケア」
 内容 :メンタルヘルスと部下との対話に活かすコミュニケーションスキルを学びます
 日時 :令和7年11月18日(火)13:30〜15:30
 講師 :Brightep 産業カウンセラー 山根 美代子
 会場 :デザインプラザHOFU 2F第1・第2会議室
 申込 :https://www.yamaguchis.johas.go.jp/seminar.html#B25-26

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■3 令和7年度下期 産業保健関係者向け研修・セミナー(11月・12月・1月)
 https://www.yamaguchis.johas.go.jp/seminar.html#B25-24
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24テーマ:「ストレスチェックから考える、職場のメンタルへルス対応」
 内容 :2015年から始まったストレスチェック。今後は50人未満の事業所も実施義務化
     の方向に進むことが見通される中、ストレスチェックそのものや、メンタルへ
     ルス対応全体の中での位置づけなどを再考する。
 日時 :令和7年11月6日(木)13:30〜15:30
 講師 :堤労働衛生コンサルタント事務所 産業医 堤 雄介
 会場 :ココランド山口・宇部 2F リベルテ

25テーマ:「若年性認知症の早期発見と就労支援」【Webに変更しました】
 内容 :・若年性認知症の診断・治療、生活に利用できる社会保障・社会資源の紹介
     ・就労を続けるための支援の紹介など
 日時 :令和7年11月11日(火)14:00〜15:30
 講師 :山口県立こころの医療センター 若年性認知症支援相談窓口 石原 弥生

26テーマ:「部下を持つ人のための、メンタルヘルスケア」
 内容 :メンタルヘルスと部下との対話に活かすコミュニケーションスキルを学びます
 日時 :令和7年11月18日(火)13:30〜15:30
 講師 :Brightep 産業カウンセラー 山根 美代子
 会場 :デザインプラザHOFU 2F第1・第2会議室

27テーマ:「メンタルヘルスによる休職者の、休業から職場復帰の手続きについて」
 内容 :メンタルヘルス不調者の休職から復職までには、事例性及び疾病性において色
     々な諸問題が発生します。職場復帰担当者として留意すべきことを考えます。
 日時 :令和7年12月2日(火)13:30〜15:30
 講師 :労働衛生コンサルタント(相談員・関係法令担当)清藤 正裕
 会場 :海峡メッセ下関 805号会議室

28テーマ:「職場や家庭でできる感染対策について」
 内容 :感染症と感染対策の基本についてお伝えします。
 日時 :令和7年12月8日(月)14:00〜16:00
 講師 :山口労災病院 感染管理認定看護師 重村 智樹
 会場 :パルトピアやまぐち 第1会議室

29テーマ:「アサーション〜自他尊重のコミュニケーションを学ぶ〜」
 内容 :相手を尊重しながら自分自身の意見や感情を伝える自己表現のスキルを学ぶ。
 日時 :令和7年12月19日(金)13:30〜15:30
 講師 :専門学校YICグループ 産業カウンセラー 中川 恵子
 会場 :山口県セミナーパーク 研修室204号

30テーマ:「部下を持つ人のための、メンタルヘルスケア」
 内容 :メンタルヘルスと部下への対話に活かすコミュニケーションスキルを学ぶ。
 日時 :令和7年12月24日(水)13:30〜15:30
 講師 :Brightep 産業カウンセラー アンガーマネジメント 山根 美代子
 会場 :周南地域地場産業振興センター 会議室3

31テーマ:「労働者の保健指導のためのエネルギー量の考え方」
 日時 :令和8年1月6日(火)14:00〜16:00
 講師 :山口大学大学院創成科学研究科 教授 (相談員・産業医学担当)奥田 昌之
 会場 :海峡メッセ下関 805号会議室

32テーマ:「アドラー心理学を通して考えるハラスメント対応」
 内容 :ハラスメント対応は現在、喫緊の組織の課題と言えます。被害者側の訴えから
     アドラー心理学のエッセンスを織り交ぜながら解説します。
 日時 :令和8年1月14日(水)13:30〜15:30
 講師 :宇部フロンティア大学大学院附属 臨床心理相談センター長 木元 卓也
 会場 :ココランド山口・宇部 2F リベルテ

33テーマ:「職場のメンタルヘルス対策「おかしいな?」と感じた時の声のかけ方話方」
 内容 :“一緒に働く部下や同僚の変化に気づいても、どう対応して良いのかわからな
     い。そんな悩みを具体的に解決するヒントをお伝えします(少人数演習あり)
 日時 :令和8年1月29日(木)13:30〜15:30
 講師 :学校法人YIC学院 総合支援室室長専任産業保健看護師(相談員)山下 清可
 会場 :パルトピアやまぐち 第1会議室
 https://www.yamaguchis.johas.go.jp/seminar.html#B25-24

■Web研修・セミナーのお申し込みは、以下アドレスよりお願いします。
 https://www.yamaguchis.johas.go.jp/m-webseminar.html

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■4 山口産業保健総合支援センター事業のお知らせ
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★「転倒災害」や「腰痛災害」防止のための「運動指導」(無料出張サービス開始)
 当センターでは、第 14 次労働災害防止計画の重点項目である「転倒」や「腰痛」の労
 働災害防止対策に取り組もうとする事業場を支援するため、理学療法士などの専門家を
 派遣して、働き盛りの中高年齢労働者の身体機能の維持・改善と足腰の筋力やバランス
 力の低下を防ぐための「運動指導」の「無料の出張サービス」を開始しました。
 https://www.yamaguchis.johas.go.jp/soudan/undousidou-kobetsuhoumon.pdf

★地域窓口(地域産業保健センター)における健康相談(無料)
  小規模事業場(労働者50人未満)の事業者が行う産業保健活動を支援するため、
  労働者の健康の確保に関する相談対応等を実施します。
  主な実施事項は次の通りです。
 1.健康診断の結果(有所見者に限る)についての医師からの意見聴取
 2.長時間労働者に対する医師の面接指導
 3.ストレスチェックに係る高ストレス者に対する医師の面接指導
 4.脳・心臓疾患のリスクが高い労働者に対する保健指導
 5.メンタルヘルス不調の労働者に対する相談・指導
  県内に9つの地域窓口があります。詳しくは各地域窓口にお問い合わせください。
 https://www.yamaguchis.johas.go.jp/chiikisanpo/thisanpoannai.pdf

★皆藤愛子さんが、産業保健総合支援センターを動画で紹介します
 産業保健総合支援センター及び地域産業保健センターが提供するサービスについて、
 アナウンサーの皆藤愛子さんがわかりやすく解説します。是非ご覧ください。
 https://www.johas.go.jp/Portals/0/sanpocenter/webhiroba.html

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■5 情報提供 ★年間掲載
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1.令和7年度両立支援コーディネーター基礎研修 募集中
 この研修では、インターネット回線を利用した「動画配信研修」と「WEBライブ講習」
 を組み合わせた研修を行います。動画配信による研修(20日間程度の期間において任意
 の時間で視聴可)をすべて受講していただいた上で、「WEBライブ講習」開催日にリア
 ルタイム研修を受講していただくことになります。
 すべてのカリキュラムを履修された方には修了証を発行します。
 なお、本研修は「認定医療ソーシャルワーカーポイント」の認定ポイント対象
 研修(11ポイント)になります。
 https://www.johas.go.jp/ryoritsumodel/tabid/2126/Default.aspx

2.労働者健康安全機構ホームページ「労災疾病等医学研究・開発」
 https://www.johas.go.jp/kenkyu/rosaisippei13bunya/tabid/398/Default.aspx

 ・高血圧性心疾患
 https://www.johas.go.jp/kenkyu/rosaisippei13bunya/tabid/2538/Default.aspx

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■6 副所長コラム  戎本 潤
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皆様こんにちは。5回目の投稿です。日本シリーズはパリーグを競り勝ったソフトバン
クが、セリーグをぶっちぎった阪神を制して日本一になりました。昨年はパリーグをぶっ
ちぎったソフトバンクが、リーグ3位からクライマックスで勝ち上がった横浜に「下剋上」
で日本一をさらわれたので、厳しい戦いを勝ち上がった方に軍配が上がるのか?とも思っ
たりもします。しかし、個人的には日本シリーズはやはり両リーグ1位同士の決戦が良い
なと思って見ていました。
 クライマックスシリーズには賛否両論あると思いますが、仮にリーグ3位で勝率5割を
切った(つまり負け越した)チームがクライマックスを勝ち上がって日本一になったとし
たら・・マスコミは「下克上」に枕詞をつけて書くのでしょうが、「日本一」ってそれで
いいのか?と個人的には思ったりします。メジャーリーグのプレーオフとは趣が異なりま
すので、個人的には両リーグ1位同士の日本シリーズが見たいと毎年思って見てます。
 そして、ワールドシリーズは第7戦までもつれた末、ドジャースが2年連続9回目のワ
ールドチャンピオンになりました。第7戦も手に汗握る展開でしたが、山本投手はMVPに
相応しい見事な投球でした。大谷選手も神話レベルの5敬遠があり、佐々木投手も初ホー
ルドをあげ、大変見ごたえあるシリーズでした。シリーズもさることながら、大谷選手や
佐々木選手といった東日本震災で甚大な被害を受けた選手が、日本人に勇気や元気を与え
ているのを見るにつけ、日本が持つ復興魂は本当に凄いなと思います。
 あと、去る10月23日(木)に、日本医師会館にて第46回産業保健活動推進研修会
議が開催され、僭越ながら本職において「山口産業保健総合支援センターの取り組み現状」
について発表させていただきました。会場が立派すぎて終始雰囲気に圧倒されましたが、
他県の取組みや、シンポジウムも大変参考になりました。主催いただいた日本医師会や機
構本部の皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。
 前置きがだいぶん長くなり失礼しました。いい加減本題に入ります。

【11月は過労死等防止啓発月間】
 平成26年に過労死等防止対策推進法(通称:過労死防止基本法)が施行され、条文の
中で「毎年11月を『過労死等防止啓発月間』とする」ことが明記されました。
厚生労働省では毎年11月に「過労死等防止対策推進シンポジウム」を全国各地で開催し
ており、山口県においても11月20日(木)にKDDI維新ホールにて開催されます。
会場参加のみでWeb開催はありませんが、特に「過労死遺族の声」は必聴かと思います。
私も参加しますので、皆様におかれましても是非にご参加よろしくお願いいたします。
申込はこちらです。
https://www.mhlw.go.jp/karoshi-symposium/page_yamaguchi.html

【「安心」と「不安」への道筋とその後】
 先月、「暴力」についてある著者は「『?望まない ? 一方的 ? 不快を与える』
の3つが揃った状態」と定義されていることを記載しましたが、同著書において、精神的
な道筋として以下の2つを示しています。

(道筋1)
説得→理解→納得→信頼→我を出せる→居場所ができる→安心
→生活を楽しめる→生きる力になる。
(道筋2)
脅迫→恐怖→屈服→不信→我慢する→不安→生活を楽しめない
→神経症、衝動爆発、対抗暴力、犯罪、精神障害→人格喪失、自殺
そして(道筋1)の「納得」と(道筋2)の「屈服」は、見た目は同じらしいですが、
(道筋2)には「暴力」が存在するとのことです。

先月の「暴力」の考え方とも重なりますが、こういった道筋の違いも「ハラスメント」
「メンタルヘルス」「過重労働による精神疾患や自殺」といった事象の根幹になると思い
ますし、意識するとしないで結果が変わってくるかもしれません。
私見ですが、職場における「安心」はキーワードになるように思いますし、昨今のストレ
スの多い世の中において、職場でもプライベートでも疲弊していては生きた心地がしない
と思います。もはや、職場には「癒しの効果」も求められる時代かもしれませんし、「メ
ンタルヘルスは職場から」と言っても過言ではないようにも思います。

【過重労働についてもう少し】
過重労働について、厚生労働省では対象疾病、労働時間等の認定基準を示していますが、
労働時間だけあれば、恐らく「モーレツ社員」や「24時間戦えますか」と言っていた昔
の方が多かったはずです。しかし「過労死等」となると現代の方が増加しています。
そこにはやはり、現代における「望まない長時間労働や働かされ方」が存在し、前記の
(道筋2)を辿っているように思います。未来ある若者の自殺事例も時折報道されます。
行政にいると、このような事案が発生した場合には調査に赴くこととなりますが、最も辛
いのが遺族との面会です。過労死事案の場合、遺族は100%「会社に殺された」と言わ
れます。労働災害の調査全般に、遺族との面会は辛く、我々も無力さを実感するしかでき
ませんが、生きてゆくための「働く」という経済活動が原因で、命を落としたり、自ら命
を絶ったりすることは、精神的にはどう考えても矛盾です。
現代は昔とは事情が違いますが、年収アップ等に希望を乗せて働く一方で、「5時から男」
も存在した、そんな時代をうらやましく思いますが、現代に働く皆さまが、不必要な「望
まない働かされ方」をしなくて済むよう願うばかりです。
ただ、「好き勝手」を仕事とは言いませんし、給料分の仕事をしなくてはならないのは社
会人として当然ですので、ある程度の「望まない働かされ方」は必要でもあります。ここ
のところのバランスをうまくとってゆく必要があると思います。

次回は12月です。早いものでもう令和7年も終了です。年末年始の話題にしたいと思い
ます。今月も長文失礼しました。

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次の配信は12月を予定しております。
これまでのメールマガジンのバックナンバーは、下記よりご覧いただけます。
https://yamaguchis.johas.go.jp/blog/?cat=4

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