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山口産保メールマガジン
第192号:2024.8.2
発行:山口産業保健総合支援センター 所長 田口 敏彦
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INDEX
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■1 令和6年度(下期)研修・セミナーのご案内 NEW
■2 転倒災害や腰痛災害防止のための「運動指導」無料出張サービス開始 NEW
■3 相談員のコラム 〜五感を大切にしましょう〜
■4 情報提供【厚生労働省情報他】★新掲載
■5 令和6年度 産業保健関係者向け研修・セミナー(9月・10月)
■6 令和6年度Web研修・セミナーのご案内
■7 山口産業保健総合支援センター事業のお知らせ
■8 情報提供 ★年間掲載
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■1 令和6年度【下期】研修・セミナーの計画できました ★新掲載
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★お申し込みはこちらからお願いします(産業医・産業保健関係者・Webセミナー)
https://www.yamaguchis.johas.go.jp/seminar.html
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■2 「転倒災害」や「腰痛災害」防止のための「運動指導」
無料出張サービス開始 ★新掲載
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当センターでは、第 14 次労働災害防止計画の重点項目である「転倒」や「腰痛」の
労働災害防止対策に取り組もうとする事業場を支援するため、理学療法士などの専門
家を派遣して、働き盛りの中高年齢労働者の身体機能の維持・改善と足腰の筋力やバ
ランス力の低下を防ぐための「運動指導」の「無料の出張サービス」を開始しました。
https://www.yamaguchis.johas.go.jp/soudan/undousidou-kobetsuhoumon.pdf
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■3 清藤 正裕 相談員からのコラム 「五感を大切にしましょう」
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皆さんは、五感という言葉を知っていますか。動物が周りから情報を得るために与えら
れた機能です。具体的には、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚です。ヒトの情報の8割が、
視覚から得られると言われています。
安心、安全という言葉がありますが、まさに一昔前は危険から身を守るためには、五感
が非常に大切なものでした。
情報は、24時間常に五感を通して脳に入ってきます。脳ではその情報を瞬時に判断を下
し、身を守る危険のリスク回避に活用します。一方では、日常生活を営むに必要な情報を
整理し、記憶に残したり、不要な情報は記憶から除いていきます。
最近は、この情報の収集が自然なものではなく、様々な形で加工されたものが安易に入っ
てくるようになりました。そのため、自然の中にある生のデーターを得る環境が減ってき
ています。しかもその情報は、多量に、一方的に押しつけられるようなものが多く、その
ため、脳が疲れて正しい整理が難しくなっています。
どうか皆さん方は、五感を活性化して大事にしてください。ヒトに授けられた機能は生
きる環境の変化でその環境にあったように変化していきます。
五感を使わないとその五感は退化していきます。
例えば、冷蔵庫、冷凍庫の発達で、腐ったものへの感覚は鈍っています。車のナビの発
達で方向性の感覚が鈍っています。気象予報の進歩で天候の変化の感覚がにぶっています。
以前、武道の先生に、「先生は武道で鍛えられているので、暴漢に襲われても大丈夫で
すね。」と尋ねたとき、先生は、「いあやー、僕はね、そんな危険な場所に遭遇すること
はないんだよ。体が自然に危険から避けてくれるんだよ。」と言われたことがあります。
つまり、いつも通る道を、今日はこっちの道を帰ろうと自然に危険を避けるようになるん
だそうです。まさに五感+感ですね、6感が自然に機能しているのです。
五感を鍛えるには、自然の中に体をおいて、五感を働かせるようにしてください。山に
行けば、小鳥のさえずり、小川のせせらぎ、新緑の葉の匂い、でこぼこした道を歩き平衡
感覚を鍛えながら脳の働きを生き返らせてくれます。海でもいいです、広い海を見ながら、
潮の匂い、磯の香り、波の音、脳はどんどん活性化します。
五感が働けば、心も、体も健全になり危険から身を守ることになり、病気も避けられま
す。これこそが危険から身を守る安全なのです。
山でも、海でも車で行き、ただ、焼き肉パーティーだけで帰るのはだめですよ。
労働衛生コンサルタント 清藤 正裕
(山口産保センター相談員・関係法令担当)
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■4 情報提供 【厚生労働省情報他】★新掲載
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1.長時間労働が疑われる事業場に対する令和5年度の監督指導結果を公表します
対象となった26,117事業場のうち、11,610事業場(44.5%)で違法な時間外労働を確
認したため、是正・改善に向けた指導を行いました。なお、このうち実際に1か月当
たり80時間を超える時間外・休日労働が認められた事業場は、5,675事業場(違法な
時間外労働があったもののうち48.9%)でした。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41656.html
2.令和6年度地域別最低賃金額改定の目安について
〜 目安はAランク50円、Bランク50円、Cランク50円〜
今年度の地域別最低賃金額改定の目安について答申が取りまとめられました
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41785.html
3.「令和5年度個別労働紛争解決制度の施行状況」を公表します
〜総合労働相談件数は、4年連続で120万件を超え、高止まり〜
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/newpage_00165.html
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■5 令和6年度 産業保健関係者向け研修・セミナー(9月・10月)
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17テーマ:「傾聴力UPでより良い人間関係を!」
内容 :「聴く」ことに焦点を当て、傾聴力を身につけていきましょう。円滑なコミュ
ニケーションにより信頼関係を築くことができます。
日時 :令和6年9月3日(火)13:30〜15:30
講師 :専門学校YICグループ 産業カウンセラー 中川恵子
会場 :ココランド山口・宇部 2F リベルテ
18テーマ:「「DV(ドメスティック・バイオレンス)と発達障がい」」
内容 :家庭環境のストレスが職務に与える影響は多大なものがあります。パートナー
の暴力行為に悩み、その根本の原因に発達障がいが起因していることも少なく
ありません。そこで、DVと発達障がいの関連について考えていきます。
日時 :令和6年9月9日(月)13:30〜15:30
講師 :宇部フロンティア大学 心理学部 講師 木元 卓也
会場 :パルトピアやまぐち 第1会議室
19テーマ:治療と仕事の両立支援 〜実業務に携わる・携わらない人、全職種向けに〜
内容 :現在、実際に業務に携わっている方も、そうでない方も、職種に関わらず知っ
ておきたい両立支援を行うための準備事項、社会資源、進め方について理解を
深めましょう。
日時 :令和6年9月24日(火)13:30〜15:30
講師 :特定社会保険労務士(メンタルヘルス対策・両立支援促進員)阿部 純子
会場 :周南地域地場産業振興センター 会議室3
20テーマ:「産業保健の理念を踏まえた嘱託産業医の活用と産業医契約について」
内容 :近時の法改正で産業保健の機能強化の一環として産業医の専門性・中立性・独
立性が強化された。産業保健の理念と実務にありがちなトラブル防止の観点を
踏まえ、嘱託産業医の活用について考えてみたい。
日時 :令和6年10月1日(火)14:00〜16:00
講師 :山口大学教育・学生支援機構准教授/ 山口大学労働安全衛生管理室(主任)
(相談員・産業医学担当) 森本 宏志
会場 :海峡メッセ下関 804号会議室
21テーマ:知っておきたい腰痛の原因と病態(1h)、腰痛のリハビリテーション(0.5h)
内容 :腰痛症の原因・病態に応じた日常診療の実際、腰痛症予防のリハビリテーション
日時 :令和6年10月10日(木)15:00〜16:30 (★時間に注意)
講師 :山口労災病院 脊椎・脊髄外科部長 寒竹 司 理学療法士 米沢 智史
会場 :山口労災病院 図書棟2階第1会議室
22テーマ:職場のストレスからくる心身の不調への理解と支援〜話の聞き方・ケアの仕方〜
内容 :ストレスによる心身の反応や不調について論じた上で、不調を訴えている人の
心理と、話の聞き方・ケアの仕方について考えます。
日時 :令和6年10月18日(金)14:00〜16:00
講師 :山口県立大学 社会福祉学科 准教授 大石 由起子
会場 :山口県セミナーパーク セミナー室1
23テーマ:「SDSの活用とリスクアセスメントについて」
内容 :化学物質の管理にはSDSの活用とリスクアセスメントの実施が不可欠となりま
した。SDSとは何かリスクアセスメントは何かを説明します。
日時 :令和6年10月22日(火)13:30〜15:30
講師 :労働衛生コンサルタント(相談員・関係法令担当)清藤 正裕
会場 :ココランド山口・宇部 2F リベルテ
24テーマ:「アンガーマネジメントを利用したメンタルヘルス対策」
内容 :職場環境改善のための従業員エンゲージメント対策。長期的そして健康的な解
決へと導き、メンタルヘルス対策をお伝えします。
日時 :令和6年10月29日(火)13:30〜15:30
講師 :コーチ和幸 代表 日本アンガーマネジメント協会 植代 智子
会場 :シンフォニア岩国 2階特別会議室
https://www.yamaguchis.johas.go.jp/seminar.html#B24-17
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■6 令和6年度 Web研修・セミナー
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お申し込みは、以下アドレスよりお願いします。
https://www.yamaguchis.johas.go.jp/m-webseminar.html
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■7 山口産業保健総合支援センター事業のお知らせ
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★地域窓口(地域産業保健センター)における健康相談(無料)
小規模事業場(労働者50人未満)の事業者が行う産業保健活動を支援 するため、
労働者の健康の確保に関する相談対応等を実施します。
主な実施事項は次の通りです。
1.健康診断の結果(有所見者に限る)についての医師からの意見聴取
2.長時間労働者に対する医師の面接指導
3.ストレスチェックに係る高ストレス者に対する医師の面接指導
4.脳・心臓疾患のリスクが高い労働者に対する保健指導
5.メンタルヘルス不調の労働者に対する相談・指導
県内に9つの地域窓口があります。詳しくは各地域窓口にお問い合わせください。
https://www.yamaguchis.johas.go.jp/chiikisanpo/thisanpoannai.pdf
★皆藤愛子さんが、産業保健総合支援センターを動画で紹介します
産業保健総合支援センター及び地域産業保健センターが提供するサービスについて、
アナウンサーの皆藤愛子さんがわかりやすく解説します。是非ご覧ください。
https://www.johas.go.jp/Portals/0/sanpocenter/webhiroba.html
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■8 情報提供 ★年間掲載
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1.労災疾病等医学研究普及サイト
http://www.research.johas.go.jp/index.html
2.アスベスト
https://www.research.johas.go.jp/asbesto2023/index.html
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次の配信は9月を予定しております。
これまでのメールマガジンのバックナンバーは、下記よりご覧いただけます。
https://yamaguchis.johas.go.jp/blog/?cat=4
配信停止やメールアドレスの変更等のご連絡は下記よりお願いいたします。
https://www.yamaguchis.johas.go.jp/m-mail.html
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【メールマガジン発行者】
独立行政法人 労働者健康安全機構 山口産業保健総合支援センター
〒753-0051
山口市旭通り2−9−19 山口建設ビル4階
TEL:083-933-0105 FAX:083-933-0106
URL:https://www.yamaguchis.johas.go.jp/
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