山口産業保健総合支援センターメールマガジン第175号

投稿者: | 2023-02-02

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山口産保メールマガジン
第175号:2023.02.02
発行:山口産業保健総合支援センター 所長 赤川 悦夫
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INDEX
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■1 産業保健相談員のコラム 〜New〜
■2 情報提供【厚生労働省情報他】★新掲載
■3 産業保健関係者等研修会のご案内
■4 Webによる研修のご案内
■5 山口産業保健総合支援センター事業のお知らせ
■6 情報提供 ★年間掲載

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■1 産業保健相談員のコラム 角田 武久 
    テーマ:人口について
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 未来予測はなかなか当たらないものであるが、人口についてはかなりの精度で予測でき
る。医学生の最終学年の時に沖縄の病院で実習させていただき、高齢の患者様の病歴をと
っていると、兄弟姉妹が7人8人という方々がざらだった。その頃の沖縄なので、幼少期に
亡くなられたり、戦争で半分の兄弟姉妹が亡くなられたりしていた。
 昭和40年生まれの自分が子供だった時は、多くの家では子供は2人だった。その頃1人っ
子はめずらしかった。2022年の日本人の出生数は大体77万人で戦後最少、合計特殊出生率
は1.27(1人の女性が生む子供)であった。明治6年(1873年)の出生数が約80万人だったので
150年前に戻ってしまったことになる。ちなみにお隣の韓国の2021年の出生率は0.81で、
日本よりも凄いことになっている。
 今年か来年あたりに韓国の一人当たりGDPが日本のそれを抜き去るという予測が出てい
るが、将来の人口構成や推移を考えると国家としての韓国の将来は明るいとは言えないだ
ろう。
 世界人口1位の中国の人口が約14億2000万人で2022年にピークアウトしたと発表された。
国連の推計だと2022年の中国の出生率は1.18で日本よりも低い。中国は今後急速に高齢化
が進んでいく。数年前までは、中国のGDPは2030年頃迄にアメリカを追い越しどんどん引
き離すとの予測が主流だったが、昨今では中国のGDPはアメリカのGDPにキャッチアップは
するが、その後しばらくはアメリカと同程度のGDPで推移し、最終的にはまたアメリカの
GDPが優位になると予測されている。
アメリカは出生率が比較的高く移民が多いので、今後も少しずつ人口が増加すると見込ま
れている要因が大きい。
 人口がピークアウトした中国は、今年にでもインドに人口1位の座を明け渡す。インドの
出生率も2.0まで落ちてきており、今後より出生率の低下が見込まれているけれど、今後10
年以上は人口増加が見込まれる。しばらくは、子供の数がそれほど多くなく高齢化もすす
んでおらず生産年齢人口(15歳〜64歳)が多い人口ボーナス期となり、高い経済成長が見込
まれる。2020年台のどこかでインドのGDPは日本のGDPを追い抜くと予測されている。
 以上の状況を整理した上で、日本が少子化対策をすすめることを、個人的には支持して
いる。

       山口県立こころの医療センター  部長 角田 武久(産業保健相談員)

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■2 情報提供 【厚生労働省情報他】★新掲載
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1.MOCAの製造・取扱業務を健康管理手帳の交付対象業務に追加します
 https://www.mhlw.go.jp/content/001038596.pdf
 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29799.html

2.労働安全衛生規則に基づき作業記録等の30年間保存が必要ながん原性物質を定める告
 示を行いました
 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29998.html

3.労働政策審議会労働条件分科会報告「今後の労働契約法制及び労働時間法制の在り方
 について(報告)」を公表します
 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30073.html

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■3 産業保健関係者等研修会のご案内(3月分)
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★諸事情により(新型コロナウイルスなどの感染症の拡大防止の場合を含む)
研修を延期または中止することがあります。その場合にはホームページで
ご案内するとともに、受講申込者様に連絡を差し上げます。

1テーマ:「風通しのよい職場づくり〜上司のコミュニケーション力〜」
 内容 :ハラスメントや高ストレス者が多い職場の要因には、「上司と部下のコミュニ
     ケーションが少ない職場である」という共通する特徴があります。あかるい職
     場づくりをめざしませんか?
 日時 :令和5年3月3日(金)13:30〜15:30
 講師 :医療法人社団松涛会 教育担当部長 小西 孝子
 会場 :ココランド山口・宇部 2F リベルテ

2テーマ:「メンタルヘルスに向き合う〜仕事との両立支援を考えます〜」
 内容 :メンタルヘルス対策、メンタルヘルス不調者への対応(メンタル治療と仕事の
     両立支援、その他のサポート(社会資源等))、についての基礎を解説します。
 日時 :令和5年3月8日(水)13:30〜15:30
 講師 :社会保険労務士(両立支援促進員)古城 舞子
 会場 :パルトピアやまぐち 第1会議室

★申し込みは以下よりお願いいたします。
 https://www.yamaguchis.johas.go.jp/seminar.html

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■4 Webによる研修のご案内(3月分)
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1テーマ:「裁判事例で考える労働衛生管理」
 内容 :産業保健に関する紛争事例のうち、裁判となった事例を取り上げ、産業医や衛
     生管理者など衛生管理担当者としての実務上の留意点を一緒に検討したい。
 日時 :令和5年3月6日(月)14:00〜15:30
 講師 :山口大学保健管理センター 准教授(相談員・産業医学担当)森本 宏志

2テーマ:「労働衛生について」
 内容 :はじめて労働衛生に携わる人に、労働衛生の基本について学んでいきます。
 日時 :令和5年3月10日(金)14:00〜15:30
 講師 :宇部フロンティア大学 人間健康学部看護学科 講師 立川 美香

3テーマ:「発達障害と向き合う職場のメンタルヘルス対策」
 内容 :生きづらさを感じる発達障害やグレーゾーンの特性をふまえ、職場での対応の
     工夫を考えます。
 日時 :令和5年3月15日(水)14:00〜15:30
 講師 :山口産業保健総合支援センター(産業保健専門職)保健師 岸野 朝子

★申し込みは以下よりお願いいたします。
 https://www.yamaguchis.johas.go.jp/m-webseminar.html

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■5 山口産業保健総合支援センター事業のお知らせ
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★メンタルヘルス対策支援(無料)
 当センターでは、窓口での相談対応のほか、中小規模事業場(労働者数300人以下)か
らの申込を受けて、専門スタッフ(産業カウンセラー、社会保険労務士等)が事業場を訪
問し、以下のメンタルヘルス対策に係る取組を支援します。
 1 事業場の相談体制の整備
 2 管理職等へのラインケア研修
 3 若手社員へのセルフケア研修
 4 メンタルヘルス不調者の職場復帰
 5 「心の健康づくり計画」の策定
 6 ストレスチェック制度の導入
 7 職場環境等の改善
これら支援は、当センターHPから、お申し込みいただけます。
https://www.yamaguchis.johas.go.jp/mentalhealth.html
または、当センター(電話083-933-0105)に、お気軽にお問い合わせください。

★谷原章介さんが、産業保健総合支援センターを動画で紹介します
 産業保健総合支援センター及び地域産業保健センターが提供するサービスについて、俳
優の谷原章介さんがわかりやすく解説します。是非ご覧ください。
https://www.johas.go.jp/Portals/0/sanpocenter/webhiroba.html

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■6 情報提供 ★年間掲載
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1 労働安全衛生総合研究所(JNIOSH)からのお知らせです 〜安衛法関係政省令改正に
 より、国内の化学物質管理が抜本的に見直しとなります〜
 (検討会報告書のポイントについて)
・危険性、有害性が確認された全ての物質に対して、国が定める管理基準の達成を求め、
 達成のための手段は指定しない方式に大きく転換していきます。
・企業規模や業種に関わらず、少しでも危険有害性がある化学物質を扱う場合はその全て
 の事業場で「化学物質管理者」の選任が新たに義務となる見込みです。
・将来的に特化則や有機則の対象物質を自律管理制度に移行することも提言されており、
 従来の特殊健康診断や、新規に自律管理対象となる物質の健康診断については、これか
 ら議論が進められていく見込みです。
・直近では、まずはラベル・SDSの交付対象物質が236物質ほど増える見込みです。
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000099635_00002.html

 今後、数年かけて現在の674物質から約2900物質に規制は拡大予定。

 検討会報告書の概要については、以下サイトよりご確認が可能です。
 https://www.jniosh.johas.go.jp/groups/ghs/arikataken_report.html

 検討会報告書に基づく、労働安全衛生法関係政省令の改正提案について、以下動画サイ
 トにて、概要動画の視聴が可能となっております。
 https://youtu.be/BTYUo5hw2JA

2 「長時間労働者及び高ストレス者に対する医師による面接指導実施マニュアル」
 (冊子)が作成されました。
・「長時間労働者への医師による面接指導実施マニュアル」では、事前問診票、記録用紙
 報告書等の様式が示されており、「ストレスチェック制度における高ストレス者への医
 師による面接指導実施マニュアル」では、高ストレス者に対する面接時の質問事項(セ
 リフ)、高ストレス者性格チェックシート、体調チェックシート等が掲載されているなど
 利用しやすい内容となっています。
 https://www.mhlw.go.jp/content/000843223.pdf

3 ストレスチェック制度関連情報
 「こころの耳」に「ストレスチェック新着情報」でチェックできます。
 https://kokoro.mhlw.go.jp/etc/kaiseianeihou.html

「ストレスチェック制度の効果的な実施と活用に向けて」
  https://www.mhlw.go.jp/content/000917251.pdf?msclkid=8a961928b92e11ec8b1a51a1071dfdbe

 (1) ストレスチェック制度簡単導入マニュアル
 https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/150709-1.pdf
 (2) ストレスチェック制度導入ガイド
 https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/160331-1.pdf
 (3) 労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアル
 https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/150507-1.pdf
 (4)「労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアル」の改訂
 https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/160411-1.pdf
 (5) ストレスチェック制度説明資料
 https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/150422-1.pdf
 (6) 数値基準に基づいて「高ストレス者」を選定する方法
 https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/150803-1.pdf
 (7) 情報通信機器を用いた面接指導の実施について
 https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/150918-1.pdf
 (8) ストレスチェック制度 Q&A
 https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/150507-2.pdf
 (9)ストレスチェック制度における高ストレス者への医師による面接指導実施マニュアル
 https://www.mhlw.go.jp/content/000843224.pdf

 (10)「ストレスチェック制度サポートダイヤル」
 ストレスチェック制度に係る専門的な相談に応じます
 電話番号:0570−031050(全国統一ナビダイヤル)
 https://www.johas.go.jp/sangyouhoken/helpline/tabid/1008/Default.aspx

 (11)「実施プログラム利用に関するコールセンター」
 厚労省版ストレスチェック実施プログラム利用に関するお問い合わせ
 電話番号:0120-65-3167(フリーダイヤル)
 https://stresscheck.mhlw.go.jp/

4 労災疾病等医学研究普及サイト URL
 http://www.research.johas.go.jp/index.html

○「病職歴調査を活用した研究」について
 https://www.research.johas.go.jp/bs/

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次の配信は3月を予定しております。
これまでのメールマガジンのバックナンバーは、下記よりご覧いただけます。
https://yamaguchis.johas.go.jp/blog/?cat=4

配信停止やメールアドレスの変更等のご連絡は下記よりお願いいたします。
https://www.yamaguchis.johas.go.jp/m-mail.html

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【メールマガジン発行者】
独立行政法人 労働者健康安全機構 山口産業保健総合支援センター
〒753-0051
山口市旭通り2−9−19 山口建設ビル4階
TEL:083-933-0105 FAX:083-933-0106
URL:https://www.yamaguchis.johas.go.jp/
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