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山口産保メールマガジン
第179号:2023.06.01
発行:山口産業保健総合支援センター 所長 赤川 悦夫
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INDEX
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■1 産業保健相談員のコラム NEW
■2 令和5年度研修・セミナーのご案内 7月・8月分
■3 令和5年度Web研修・セミナーのご案内 7月・8月分
■4 情報提供【厚生労働省情報他】★新掲載
■5 山口産業保健総合支援センター事業のお知らせ
■6 情報提供 ★年間掲載
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■1 産業保健相談員のコラム 山下 清可
テーマ:むし歯予防デー
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6月4日は「むし歯予防デー」です。
むし歯予防デーとは、厚生労働省、文部科学省、日本学校歯科医師会、日本歯科医師会が
主体となって実施しているものです。正式名称は、「歯と口の健康週間」で、毎年6月4日
から6月10日までの期間となっています。歯と口の健康に関する正しい知識を、国民に対
して普及啓発するとともに、歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着を図り、併せて、
その早期発見及び早期治療等を徹底することにより歯の寿命を延ばし、国民の健康の保持
増進に寄与することを目的としています。
むし歯予防デーは、日本歯科医師会によって1928年(昭和3年)から1938年(昭和13年)
まで「6(む)4(し)」にちなんで6月4日に「虫歯予防デー」を実施されていました。
その後、度重なる名称の変更を経て、2013年(平成25年)より「歯と口の健康週間」とい
う名称で親しまれています。
今年度(令和5年度)の「歯と口の健康週間」の標語は、
「手に入れよう 長生きチケット歯みがきで」です。今回の標語から「健康(=長生き)
につながる、正しい歯みがきについて知りたい」と興味が湧いたので、
餅は餅屋で歯の専門家に教えていただきました。(某歯科医院院長N氏より)
「正しい歯みがきとは?」身体の健康の基本は正しい歯磨き。
歯磨きの目的は、歯や歯の周りに付着した細菌や歯垢を取り除き、口の中の環境を整え、
口の中(虫歯や歯周病の予防)だけではなく、全身の健康の入り口を作る事です。
虫歯や歯周病の大きな原因は歯垢です。しかし、単に、強く磨いたり、長く磨いたりした
だけでは、歯や歯の周りに強力に付着した歯垢を完全に除去する事はできません。「磨い
ている」と「磨けている」は違うのです。
それでは、どういった歯磨きをすれば歯垢を確実にとり、予防することができるのでしょ
うか?口の中、歯並びは十人十色。その人その人に適した歯磨きの仕方も当然異なります
ので、かかりつけの歯科医院で、しっかりと自分にあった歯磨きの仕方を指導してもらい、
実践することが重要です。
ここでは一般的に言われている正しい歯磨きについてポイントを述べます。
1)全体的に惰性で磨くのではなく、1本1本を確実に磨く。
2)歯ブラシの毛先部分を歯、または歯と歯肉の境目に軽くあてて、力を入れすぎず、
小刻みに、軽く揉むように磨く。
3)横だけでなく上下にも歯ブラシを動かし、歯ブラシも横向きだけでなく、縦に持ち替
えて磨く。(常に一定方向に磨くと確実に磨けていない部分ができます)
4)毛先が開いた歯ブラシは歯磨きの効果が激減するので交換する。
5)歯磨き粉をつけ過ぎない。つけすぎると、辛さがきつすぎて長く磨けないことにもな
りかねません。
自分では大丈夫、と思っていても、確実に除去できていないことの方が多いのが歯垢です。
「どの部分に汚れがつきやすいのか?」「それはどうやって磨いたら取りやすいのか?」
を客観的に知るために、歯垢染色液を使う事もお勧めです。ぜひ、かかりつけの歯科医院
で相談してみるといいでしょう。
歯と口の健康を守るために、歯科検診で「歯とお口の健康チェック」や、歯みがき指導等
を受けて、日々の歯磨き習慣を見直して、できるところから行動してみましょう。
専門学校YICグループ総合支援室 室長 山下清可(産業保健相談員)
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■2 令和5年度 産業保健関係者向け研修・セミナー(7月・8月)
−山口県内、各研修会場で開催します−
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1テーマ:「ハラスメント防止を学ぶ〜アンガーマネジメントを使って〜」
内容 :アンガーマネジメントを使った感情のコントロールを学びます。パワハラ防止
に必要なことは、法律という「理屈」と、怒りという「感情」の2面から向き
合う必要があり、働く環境にこれまでなかなか成果を上げることのできなかっ
た手法に向き合います。(ワーク有り)
日時 :令和5年7月3日(月)13:30〜15:30
講師 :コーチ和幸 代表 プロフェッショナルコーチ、アンガーマネジメント&叱り方
ファシリテイター 植代 智子
会場 :ココランド山口・宇部 2F リベルテ
2テーマ:「「パワハラ防止に役立つアンガーマネジメント」〜『怒る』や『叱る』ポイ
ント、ワークで価値観の違いを生かす視点を学びます〜」
内容 :怒りとパワハラの関係性や叱るポイントを知り、職場のコミュニケーションの
改善や生産性の向上にも繋げましょう。(正しい知識を持ち、互いを尊重し、
感情コントロールができるとパワハラ防止に役立ちます)
日時 :令和5年7月6日(木)13:30〜15:30
講師 :Brightep 産業カウンセラー アンガーマネジメントコンサルタント 山根 美代子
会場 :周南地域地場産業振興センター 会議室3
3テーマ:「職場のメンタルヘルス対策」
内容 :メンタル不調にならない為、自分自身や職場がどの様にしたら良いか、また、
メンタル不調と思える人への声掛け、対応について考えてみましょう。
日時 :令和5年7月7日(金)13:30〜15:30
講師 :産業カウンセラー 益田 幾久江
会場 :萩地域医療連携支援センター(萩市医師会)
4テーマ:「職場のコミュニケーション〜アサーション〜」
内容 :相手を尊重しつつ自分の意見や主張を伝えなくてはいけない時に役立つコミュ
ニケーションスキル(アサーション)について少人数の演習で学びます。意識
して活用すると職場の円滑なコミュニケーションに繋がります。
日時 :令和5年7月11日(火)13:30〜15:30
講師 :専門学校YICグループ総合支援室室長 公認心理師 山下 清可
会場 :山口県健康づくりセンター 第2研修室
5テーマ:「化学物質による職業性疾病〜化学物質と発がん〜」
内容 :作業環境には様々な化学物質が存在しており、その物質の特性等に基づいて労
働衛生管理が行われています。吸入性化学物質、発がん物質、有機溶剤等の化
学物質による、生体影響と健康管理を中心とした労働衛生管理について解説。
日時 :令和5年7月12日(水)14:00〜16:00
講師 :産業医科大学 産業生態科学研究所 職業性腫瘍学 教授 藤澤 浩一
会場 :海峡メッセ下関 804号会議室
6テーマ:「治療と仕事の両立のため企業にできる支援とは?」
内容 :『事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン』の内容を知る
こと。事例を参考に治療を受けながら安心して働き続けることができる職場づ
くりを検討していきましょう。
日時 :令和5年7月19日(水)13:30〜15:30
講師 :特定社会保険労務士 阿部 純子
会場 :周南地域地場産業振興センター 会議室3
7テーマ:「過重労働による健康障害を防ぎましょう」
内容 :長時間労働による心身への影響や睡眠について
日時 :令和5年7月25日(火)13:30〜15:30
講師 :山口産業保健総合支援センター 保健師 岸野 朝子
会場 :シンフォニア岩国 2階特別会議室
8テーマ:「産業保健実務のトラブルとその防止策の基本について」
内容 :法改正で産業医の専門性・中立性・独立性という基本的性質が強化された。
産業保健実務のトラブル防止について、産業医の活用と留意点から考えます。
日時 :令和5年8月8日(火)14:00〜16:00
講師 :山口大学保健管理センター安全衛生マネジメント部門 准教授・部門長 森本 宏志
会場 :ココランド山口・宇部 2F リベルテ
9テーマ:「職場のメンタルヘルス〜ストレスコーピングと心理的安全性〜」
内容 :自己保健義務・安全配慮義務をはたす努力の一助として、自己のストレス対応
法の拡大や、職場での居場所作りを模索しませんか?
日時 :令和5年8月10日(木)13:30〜15:30
講師 :社会医療法人松涛会 教育担当部長 小西 孝子
会場 :周南地域地場産業振興センター 会議室3
10テーマ:「職場のメンタルヘルス対策 おかしいな?」と感じた時の声のかけ方・話し方
〜社員の心の不調に気づいた時の対処法〜」
内容 :経営者や担当者だからこそ気づく社員の変化「なんとなく元気がないな、少し
様子がおかしいな…」気づいても、どう対応して良いのかわからない。そんな
悩みを少人数の演習で具体的に解決するヒントにして頂きたい内容です。
日時 :令和5年8月21日(月)13:30〜15:30
講師 :専門学校YICグループ総合支援室室長 公認心理師 山下 清可
会場 :山口県セミナーパーク 研修室204号
11テーマ:「職場のメンタルヘルス対策〜セルフケアとラインケア〜」
内容 :労働者自身が行うセルフケアの方法と管理監督者等の上司が行うラインケアの
方法、その2つのケアが職場で成立するカギについてもお話します。働く皆さん
に知って頂きたい内容です。
日時 :令和5年8月23日(水)13:30〜15:30
講師 :優穏空間 Selfcare Lab 産業保健師 待鳥 千恵美
会場 :海峡メッセ下関 804号会議室
https://www.yamaguchis.johas.go.jp/seminar.html#B23-8
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■3 令和5年度 Web研修・セミナー(7月・8月)
−Zoomを使って開催します−
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1テーマ:「喫煙による健康被害を社会からなくしましょう〜診療現場から、皆さんへお
伝えしたいこと〜」
内容 :禁煙指導の実際・新型タバコの本当のリスク・タバコの煙を吸わない受動喫煙
防止に向けて
日時 :令和5年7月5日(水)14:00〜15:30
講師 :佐々木外科病院総合健診センター長 岩本 節子
2テーマ:「自死予防に焦点を当てて〜希死念慮・自殺企図の背景にある心理を理解し、
どう対応するかを考える〜」
内容 :抑うつ状態が高じると「死にたい」という思いが出てくることがあります。ま
た鬱とは見えない人でも「死にたい」思いを温存していることもあります。身
近な人の希死念慮や自殺企図に気づいた時に、どう対応したらよいのか考えます。
日時 :令和5年7月21日(金)14:00〜15:30
講師 :山口県立大学 社会福祉学科 准教授 大石 由起子
3テーマ:「職場のメンタルヘルス対策〜怒りやイライラをコントロールするアンガ−マ
ネジメント〜」
内容 :怒りの感情コントロールが出来るようになると人間関係作りに良い影響を及ぼ
します。それが組織内でプラスに働くと相乗効果で、成果やハラスメント防止
にも繋がります。
日時 :令和5年7月28日(金)14:00〜15:30
講師 :専門学校YICグループ総合支援室室長 公認心理師 山下 清可
4テーマ:「受動喫煙防止対策(環境測定と分煙や換気の基本)」
内容 :改正健康増進法の要点を説明し、受動喫煙防止対策の活動において、環境測定、
喫煙場所のあり方および分煙や換気といった機械的措置を中心に解説する。
日時 :令和5年8月4日(金)14:00〜15:30
講師 :山口大学大学院創成科学研究科 教授 望月 信介
5テーマ:「パワハラ防止に役立つアンガーマネジメント」
〜『怒る』や『叱る』ポイントを知り、上手に伝えましょう〜
内容 :怒りとパワハラの関係性や叱るポイントを知り、職場のコミュニケーションの
改善や生産性の向上にも繋げましょう。(正しい知識を持ち、互いを尊重し、
感情コントロールができるとパワハラ防止に役立ちます)
日時 :令和5年8月9日(水)14:00〜15:30
講師 :Brightep 産業カウンセラー アンガーマネジメントコンサルタント 山根 美代子
6テーマ:「リワーク支援を利用してみませんか?
〜メンタル疾患による休職者の職場復帰支援〜」
内容 :山口障害者職業センターのリワーク支援の取り組みについてご説明します。
遠隔地の方も利用しやすいよう、「在宅リワーク」を令和4年より開始中。
日時 :令和5年8月18日(金)14:00〜15:30
講師 :山口障害者職業センター 障害者職業カウンセラー 見城 圭美
7テーマ:「ハラスメント防止を学ぶ〜アンガーマネジメントを使って〜」
内容 :アンガーマネジメントを使った感情のコントロールを学びます。パワハラ防止
に必要なことは、法律という「理屈」と、怒りという「感情」の2面から向き
合う必要があり、働く環境にこれまでなかなか成果を上げることのできなかっ
た手法に向き合います。また、コミニュケーションを円滑に行うテクニックも
お伝えします。
日時 :令和5年8月29日(火)14:00〜15:30
講師 :コーチ和幸 代表 プロフェッショナルコーチ、アンガーマネジメント&叱り方
ファシリテーター 植代 智子
https://www.yamaguchis.johas.go.jp/m-webseminar.html
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■4 情報提供 【厚生労働省情報他】★新掲載
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1.両立支援コーディネーターの養成
患者・家族が治療と仕事の両立を図る上で、多くの場合、医療と職域間の連携が必要で
すが、実際の治療現場では、職域との連携や協議に注力できるほどの自由度が乏しいと
いった理由から、十分な連携が機能しておらず、職場においても積極的な支援がなされ
ていないというのが実情です。
そこで、患者・家族と医師・MSWなどの医療側と産業医・衛生管理者・人事労務担当者
などの企業側の3者間の情報共有のためのコーディネーターの配置・養成が必要となります。
そのため、将来的には、治療と仕事の両立支援体制が確立できるよう、治療就労両立
支援事業の一環として、研修事業を実施し、両立支援コーディネーターの養成を図るこ
ととしています。
https://www.johas.go.jp/ryoritsumodel/tabid/1015/Default.aspx
2.健康スコアリングレポート事業の周知について
https://2025.kenkokaigi.jp/news/n017
3.「じん肺法施行規則等の一部を改正する省令案要綱」の答申結果
〜労働者死傷病報告等の電子申請を原則義務化します〜
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33137.html
4.令和4年の労働災害発生状況を公表
〜死亡者数は過去最少、休業4日以上の死傷者数は過去20年で最多〜
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33256.html
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■5 山口産業保健総合支援センター事業のお知らせ
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★治療と仕事の両立支援(無料)
当センターでは、「がん、脳卒中などの疾病を抱える労働者に対して、適切な就業上
の措置や治療に対する配慮を行い、治療と仕事を両立できるようにするための事業場に
おける労働者への支援」のお手伝いをいたします。
(1)産業保健担当者向け専門的研修
産業保健スタッフ、人事労務担当者等が具体的に両立支援に取り組むことができるよう
産業保健スタッフ等を対象とした専門的かつ実践的な研修を実施します。
(2)啓発セミナー
「事業場における治療と仕事の両立支援のガイドライン」等の普及・啓発を目的に事業
者等を対象としたセミナーを実施します。
(3)個別訪問支援
両立支援に取組む事業場等からの支援要請を受けて、両立支援促進員(社会保険労務士
等)が事業場に訪問し、相談や職場環境整備(体制づくり、規程・制度整備等)、管理
監督者や労働者に対する治療と仕事への理解を促す教育を実施します。
(4)個別調整支援
事業場と労働者(患者)の間の治療と仕事の両立に関する調整支援(両立支援プラン、
職場復帰支援プラン作成の助言等)を行ないます。
この支援は、労働者(患者)又は企業担当者等からの申出により実施します。
支援の実施に当たっては、ご本人の同意書が必要になります。
詳しくは、当センターHPをご覧ください。
https://www.yamaguchis.johas.go.jp/ryouritsushien.html
または、当センター(電話083−933−0105)に、お問い合わせください。
★谷原章介さんが、産業保健総合支援センターを動画で紹介します
産業保健総合支援センター及び地域産業保健センターが提供するサービスについて、俳
優の谷原章介さんがわかりやすく解説します。是非ご覧ください。
https://www.johas.go.jp/Portals/0/sanpocenter/webhiroba.html
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■6 情報提供 ★年間掲載
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1.第14次労働災害防止計画の概要
https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001087008.pdf
2.「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」の最新版を公開します
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32795.html
3.労災疾病等医学研究普及サイト
http://www.research.johas.go.jp/index.html
「メンタルヘルス」について
https://www.research.johas.go.jp/mental2018/index.html
4.新型コロナ感染症の5類への変更を踏まえQ&Aを更新/厚労省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00007.html
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00018.html
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次の配信は7月を予定しております。
これまでのメールマガジンのバックナンバーは、下記よりご覧いただけます。
https://yamaguchis.johas.go.jp/blog/?cat=4
配信停止やメールアドレスの変更等のご連絡は下記よりお願いいたします。
https://www.yamaguchis.johas.go.jp/m-mail.html
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【メールマガジン発行者】
独立行政法人 労働者健康安全機構 山口産業保健総合支援センター
〒753-0051
山口市旭通り2−9−19 山口建設ビル4階
TEL:083-933-0105 FAX:083-933-0106
URL:https://www.yamaguchis.johas.go.jp/
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